防災・災害対策について

防災グッズはどこに置くべき?家の中の最適配置

はじめに

防災グッズはどこに置くのが良いのか考えてみましょう!「多層分散×動線最適化」0–5分・6–72時間・3–7日の時間軸と、玄関・寝室・水回り・居間・屋外の場所軸で小さなセットを分けて置きます。高さ70–120cm(肩〜腰の“安全棚帯”)、一次持出は〜5kg、通路80cm確保が数値ルール。地震・水害・火災のリスクに応じて配置を切替えることで、夜間でも300秒集合、在宅72時間運用を現実にします。

背景:なぜ「置き場所」が命を分けるのか

  • 0–10分は負傷・通電火災のピーク。手が届く位置にあるかが行動の差。
  • 一極集中は脆弱:玄関が歪む/靴箱が倒れるとアクセス不能。分散が保険。
  • 重量効果:8kgの持出袋は5kg比で+90秒遅延(タイムテスト)。

基本フレームワーク:3×3配置戦略

時間の層(

  • 赤=0~5分:個人別の一次持出(命最優先)。
  • 青=6~72時間:停電・断水を跨ぐ生活セット。
  • 緑=3~7日:嗜好・季節・予備電源の拡張。

空間の層(玄関・寝室・水回り・居間・屋外)

各所に小分けで配置。高さ70–120cm、一次持出〜5kg、通路80cmを守る。

部屋別・最適配置(数値で置く)

玄関:退出と救助の交点

  • 人別持出袋を壁面70–120cmにハンギング。〜5kg/人。
  • 中身例:水500mL×2、非常食(400–600kcal)、ヘッドライト、ホイッスル、10,000mAh、携帯トイレ×3、アルミブランケット、現金6,000円、身分証コピー。
  • メーターボックス横にレンチ+マグネットライト
  • NG:床置きの水箱=転倒・浸水漂流リスク。

寝室:夜間直撃に勝つ

  • 三点セット(ライト・スリッパ・笛)を手元30cm以内。
  • 眼鏡・小銭・小型LEDを含む「夜間キット」約1.2kg
  • ベッドは窓から90cm+離す/頭上収納ゼロ。
  • 子ども部屋は子ども袋〜3kgを学年シールで識別。

洗面・トイレ:衛生の要

  • 水2L×2本を床上30cm+の棚2段目へ。
  • 非常用トイレは1人7回/日×3日→4人家族で84回分(出来れば7日間:196回分)
  • アルコール・ウェット・45Lポリ袋・ペーパータオルを一箱に。

キッチン:72時間を回すエンジン

  • 青箱を中段棚(90–120cm)へ。
  • 水:2L×12本=24L(他所と分散し9L/人以上)。
  • 食:主食×12、たんぱく×12、嗜好×12/カセットボンベ6本(1本60分)。
  • NG:最上段の重い水箱=落下危険。
    【補足】カセットコンロは、寒い時緊急の暖房としても使用できます。

居間:情報と電源の基地

  • ラジオ・モバイル電源をテレビ台中段。USB配線をハブで一括抜き
  • 避難所・高台の地図をA3掲示。自宅/学校/職場を書き込み。

浴室:貯水と温度

  • 発災前に浴槽8割=160–180L貯水(生活用)。
  • 断熱蓋で12–24h保温。長期満水放置はNG

屋外/車:室内アクセス不能時の保険

  • 車:水500mL×6、ブースター、毛布、ライト、長靴。
  • ベランダの耐水ボックスに青の分身(食・水・トイレ)。
  • NG:炎天下のモバイル電源放置。

住宅タイプ別の勝ち配置

1K・一人暮らし(25㎡)

  • :玄関フック。青:キッチン中段に水12–18本/食品12–18食。緑:ベッド下。
  • 出発導線「靴→袋→鍵」で60–90秒短縮

2LDK・4人家族

  • :玄関に人別3–4袋+寝室に子ども袋。:水24–36L・食品36–48食
  • 非常用トイレ84回分・屋外に追加水24L

木造戸建て(2階建)

  • 赤を1階玄関+2階廊下に二重配置。台風前は水を2階高所へ移動。
  • 消火器2本(キッチン・階段)。

高層マンション(10F+)

  • 停電長期で水36–48L(4人)。袋は〜5kg。踊り場に一時置き台

世帯別アレンジ

乳幼児

  • おむつ8–10枚/日×3~7日分、スティック粉ミルク、抱っこ紐を玄関フック。

高齢者

  • 14日分を洗面中段/お薬手帳コピー/老眼鏡予備。キャリーで分散搬送

ペット

  • フード7日・トイレ・ワクチン証明。クレートは寝室足元(日常から安心の場所に)。

逆転の発想:驚きの配置5選

  • 玄関の外側・高所フック:扉が歪んでも外から救出。
  • 階段踊り場キャッシュ:水500mL×2、携帯トイレ×2、ライト。
  • トイレ上部“衛生タワー:床上1mに衛生箱で内水氾濫回避。
  • テレビ台=電源ステーション:USB一括抜きで−30秒
  • ベランダ耐水BOX:屋内に入れないときの青の分身。ロックで盗難抑止。

置き場所NG集(数値で判断)

  • 頭上収納170cm+の重箱(落下エネルギー大)。
  • 通路幅<60cmの床置き(つまずき)。
  • ガス機器30cm以内の可燃物(着火源)。
  • 窓際上段のガラス器(飛散凶器)。
  • 最下段の水(浸水・結露)。

運用:月1・15分で“使える備え”に

  • 4チェック:水/食/電源/衛生。
  • KPI:出発タイム(秒)/水残(日)/トイレ残(回)/電源総mAh。
  • 棚にレシート写真→先入先出。夏は保冷材、冬はカイロを持出袋へ移す。

ケーススタディ

Case1:夜23:58 震度6弱(2LDK・4人)

  • 0分 停電→寝室三点で足保護。
  • 1分 親Aブレーカー/親Bガス/子は赤袋。
  • 4分 玄関集合2分58秒(訓練前4分22秒)。

Case2:台風前日(戸建・水害)

  • T-24h 水を2階高所へ12L移動。
  • T-6h 浴槽180L貯水→1階トイレ封鎖、2階運用。

Case3:マンション停電48h(高層)

  • 電力予算20,000mAh/日配分、冷蔵庫は3回/日開閉。
  • LED30lmで読書可、連絡・食事を継続。

よくある質問

◆一番大事な配置は?

寝室の三点+玄関の人別持出袋。ここがゼロだと他が整っていても始まりません。

◆水が重くて置けない

500mL×18本=9L/人を分散。棚2段目9本、寝室4本、玄関5本など。

◆賃貸で穴は開けられない

突っ張り・マグネット・置き型を活用。玄関フックは粘着+補助ネジ型を。

まとめ

防災グッズは“多層分散×動線最適化”で置く。70–120cm・〜5kg・通路80cmの数値を守り、部屋ごとの役割を明確化。月1・15分の点検と先入先出で、夜間300秒集合・72時間運用を実現します。

要点

  • 分散配置が正解:赤/青/緑 × 玄関・寝室・水回り・居間・屋外。
  • 数値で置く:高さ70–120cm・重量〜5kg・通路80cm・水9L/人。
  • 運用で差:月1・15分チェック&先入先出で“使える備え”。
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