日本は地震や台風、豪雨といった自然災害が多い国です。災害が起きたとき「備えがなくて困った」という声は後を絶ちません。
しかし「防災の必要性は感じているけれど、何から始めればいいのか分からない」という方も少なくないでしょう。
この記事では防災初心者でも今日から実践できる家庭内チェックリストを紹介します。

1. 水と非常食の備蓄は十分か

災害時に最も困るのが飲料水と食料です。人は水がなければ数日しか生きられません。
政府は「1人1日3リットル、最低3日分」を推奨しています。家族4人なら36リットルが目安です。

チェックのポイント

• 家族人数分の水が3日以上あるか
• 非常食の賞味期限を定期的に確認しているか

2. 停電への備えはできているか

大規模災害では停電が長期化することもあります。光と電源の確保は命を守る上で欠かせません。

チェックのポイント

• 懐中電灯やヘッドライトは複数用意しているか
• モバイルバッテリーはフル充電されているか
• 乾電池やソーラーチャージャーも備えているか

3. 家具や家の安全対策は万全か

自宅そのものを安全にすることも防災の基本です。地震では家具の転倒やガラスの破損が大きなリスクとなります。

チェックのポイント

• 家具はL字金具や突っ張り棒で固定しているか
• 窓に飛散防止フィルムを貼っているか
• 消火器や火災警報器は正常に作動するか

4. 救急セットと常備薬を揃えているか

災害時にはすぐに病院へ行けない可能性があります。そのため、自宅に救急セットを備えることが不可欠です。

チェックのポイント

• 絆創膏や消毒液、包帯が揃っているか
• 持病の薬や常用薬を防災リュックに入れているか
• 眼鏡・コンタクト用品や衛生用品も準備しているか

5. トイレ・衛生用品は足りているか

断水が続くとトイレが使えず、最も不便を感じる問題の一つです。携帯トイレや衛生用品の備えは必須です。

チェックのポイント

• 携帯トイレは最低3日分以上あるか
• マスク・ウェットティッシュ・アルコール消毒液を準備しているか
• タオルやティッシュを人数分備えているか

6. 貴重品・現金を準備しているか

停電や通信障害時にはキャッシュレス決済が使えません。現金と身分証の準備は欠かせません。

チェックのポイント

• 現金（小銭含む）を防災リュックに入れているか
• 身分証や保険証のコピーを防水ケースに保管しているか
• 緊急連絡先リストを用意しているか

7. 家族で避難ルールを決めているか

物資の備えだけでなく、家族間のルール作りも防災には不可欠です。集合場所や連絡方法を共有しておきましょう。

チェックのポイント

• 自宅周辺の避難所を家族全員が把握しているか
• 災害用伝言ダイヤル「171」の利用方法を確認しているか
• LINEやSNSで安否確認の手段を決めているか

まとめ：今日から始める家庭内チェック

防災初心者がまず取り組むべきことは、家庭を一度点検することです。

• 水と食料の備蓄
• 停電対策
• 家具・家の安全確認
• 救急セットと薬
• トイレ・衛生用品
• 現金と貴重品
• 家族の避難ルール

この7つを押さえておけば、災害時に大きな安心につながります。完璧を目指さなくても構いません。
今日から一つずつ揃えることが、命を守る最初の一歩です。