
中古メッシュパレットの選び方|ランク別品質基準と購入時のチェックポイント
【目次】
中古メッシュパレットを選ぶメリットとは
メッシュパレット(メッシュボックスパレット・パレティーナ)は、倉庫や工場での保管・輸送に欠かせない物流機器です。 新品購入が一般的と思われがちですが、実は中古メッシュパレットの需要は年々高まっています。
中古メッシュパレットを選ぶ主なメリットは以下の通りです:
- コスト削減:新品の30〜70%程度の価格で入手可能
- 即納対応:在庫があればすぐに納品可能
- 環境配慮:循環型経済への貢献(SDGs対応)
- 試験導入に最適:初期投資を抑えて使い勝手を確認できる
- 耐久性の実証済み:既に使用実績があり信頼性が高い
特に、社内での保管用途や短期プロジェクト、スタートアップ企業での導入時には、 中古メッシュパレットが高いコストパフォーマンスを発揮します。
新品と中古の価格差とコストパフォーマンス
新品と中古メッシュパレットの価格差は、サイズや状態によって異なりますが、具体的な相場は以下の通りです。
標準サイズ(W1000×D800×H950mm)の価格比較
状態 | 価格帯(税込) | 新品比 |
|---|---|---|
新品 | 22,000〜28,000円 | 100% |
Aランク(中古) | 15,000〜18,000円 | 約65% |
Bランク(中古) | 10,000〜14,000円 | 約45% |
Cランク(中古) | 6,000〜9,000円 | 約30% |
例えば、倉庫に100台のメッシュパレットを導入する場合、新品なら約250万円かかるところ、 Bランク中古品なら約120万円で済み、130万円ものコスト削減が実現できます。
コストパフォーマンスが高いケース
- 社内専用利用:外部に出荷しない場合、見た目より機能性重視でBランク以下がお得
- 大量導入:50台以上の導入では中古品の価格メリットが顕著
- 試験運用:新しい業務フローを試す際の初期投資削減
- 季節変動対応:繁忙期だけ使用する場合
中古メッシュパレットのランク別品質基準
中古メッシュパレットは、外観や機能性によって通常A・B・C・Jランクに分類されます。 業者によって基準は異なりますが、一般的な品質基準を解説します。
Aランク(上級品)の特徴
◆品質基準
- 使用期間:1〜2年程度(目安)
- 外観:目立った傷や汚れがほとんどない
- 表面:90%以上残存、腐食や色あせが少ない
- 溶接部:すべて正常、剥がれや亀裂なし
- メッシュ:破損・変形なし
- 可動部分:スムーズに開閉可能
- サビ:表面的な軽微なサビのみ
◆適した用途
- 得意先への出荷用
- 展示や見栄えが必要な場所
- 長期間使用予定の用途
- 清潔性が求められる食品・医薬品業界など
◆価格感:新品の60〜80%程度。新品に近い状態で、コストを抑えたい企業に人気です。
Bランク(中級品)の特徴(弊社ではABランク相当)
◆品質基準
- 使用期間:2〜5年程度(目安)
- 外観:使用感はあるが構造的な問題なし
- 表面:70〜90%残存、一部汚れや色あせあり
- 溶接部:正常、軽微な補修跡がある場合も
- メッシュ:一部軽微な変形があるが使用に支障なし
- 可動部分:開閉可能、若干の重さを感じる場合あり
- サビ:表面的なサビが複数箇所あるが進行性なし
◆適した用途
- 社内での保管・管理用
- 倉庫内での工程間移動
- 予算を抑えた大量導入
- 建設現場での資材管理
◆価格感:新品の40〜60%程度。最もコストパフォーマンスが高く、実用性重視の企業に最適です。
Cランク(普及品)の特徴(弊社ではBランク相当)
◆品質基準
- 使用期間:5年以上(目安)
- 外観:使用感はあるが構造的な問題なし
- 表面:40〜70%残存、広範囲に剥がれや退色あり
- 溶接部:正常だが補修跡が目立つ場合あり、破損部あり
- メッシュ:重度の変形や一部補修跡があるが機能性は保持
- 可動部分:開閉可能だがやや硬い場合あり
- サビ:広範囲にサビがあるが構造強度に影響なし
- 短期プロジェクト、ワンウェイに使用
- 屋外での使用
- 産廃・スクラップ用
- とにかくコストを抑えたい場合
◆価格感:新品の30〜40%程度。使用面で問題なければ、安価に導入可能です。
Jランク(ジャンク・廃棄直前品)の特徴
◆品質基準
- 使用期間:10年以上(目安)
- 外観:使用感が目立つが構造的には難あり、曲がりあり
- 表面:10〜40%残存、広範囲に腐食あり、サビが広範囲にある
- 溶接部:溶接ハズレあり、部品損傷
- メッシュ:変形や補修跡があるが機能性は辛うじて保持
- 可動部分:部品の欠落あり、何とか形を保てる状態
- 部品の欠損、ベースやメッシュの曲がりがあるが箱状にはなる
◆適した用途
- 短期プロジェクト、ワンウェイに使用
- 産廃・スクラップ用
◆価格感:使用面で問題なければ、超安価に導入可能です。
購入時の必須チェックポイント7項目
中古メッシュパレットを購入する際は、以下の7項目を必ず確認しましょう。
① 溶接部の状態
最重要ポイントです。メッシュ部はスポットによる溶接でベース部は半自動溶接です。 メッシュ部に溶接の剥がれがあると、荷重をかけた際に破損する危険があります。
- メッシュ部、ベース部の溶接剥がれを重点的にチェック
- 補修跡がある場合、補修の質を確認
- ハンマーで叩いて異音がないか確認
② メッシュ部分の破損・変形
メッシュ(網目部分)に破損や大きな変形があると、組立が出来なかったり、 収納物が引っかかったり落下したりする危険があります。
- 網目の切れや大きな曲がりがないか
- 底面メッシュの状態
- 側面メッシュの状態
③ 可動部分の動作
折りたたみ式メッシュパレットの場合、可動部分の動作確認は必須です。
- スムーズに開閉できるか
- 部品が歪んでいないか
- ロック機構が正常に機能するか
④ サビの進行度
表面的なサビは問題ありませんが、進行性のサビは要注意です。
- サビが浮いている箇所(構造的な弱点化のサイン)
- 錆びによる肉厚の減少がないか(特にベースのUチャンネル部分は水が溜まりやすくサビが発生しやすい)
- 重要な荷重部分のサビ状態
⑤ ベースフレームの歪み
ベースフレームに歪みがあると、組み立てや積み重ねが出来なかったり、 フォークリフトでの作業に支障が出ます。
- 平坦な場所に置いてガタつきがないか
- 脚が変形や曲がっていないか
- 折りたたんだ際に正常に折り畳みができるか
⑥ サイズ・仕様の確認
カタログスペックと実物が一致しているか確認しましょう。メッシュパレットは呼称寸法と実際の寸法が若干違う場合があります。 また、メーカーによって規格品でも寸法が異なります。
- 外寸・内寸・線径の実測
- 耐荷重の表示確認(商社経由での安価な商品には、耐荷重の表示がないものもあります)
- オプション(キャスター、フォークガイド等)の有無
⑦ 前使用者の用途
直接使用者から購入の場合は、前の使用環境を確認すると安心です。
- 屋内使用か屋外使用か(屋内使用の場合はサビの発生が少ない場合が多い)
- 保管していた物品(化学薬品等の影響がないか)
- 使用年数、頻度(毎日使用 vs 時々使用)
用途別おすすめランク選定ガイド
用途によって最適なランクは異なります。以下を参考に選定してください。
社内での保管・管理用 → Bランク推奨
コストパフォーマンスが最も高く、実用性十分です。外部に見せることがないため、外観よりも機能性を重視できます。
得意先への出荷用 → Aランク推奨
取引先の倉庫に入る場合、見た目の印象も重要です。新品に近い状態のAランクが信頼性を高めます。
長期使用予定(5年以上) → Aランクまたは新品推奨
長期的に見ればコストパフォーマンスが良く、メンテナンス頻度も少なくて済みます。
短期プロジェクト・イベント用 → Cランク推奨
使用期間が限定的なら、最も安価なCランクで十分です。プロジェクト終了後は買取に出すことも可能です。
建設現場・屋外使用 → BまたはCランク推奨
屋外では劣化が早いため、初期コストを抑えた方が経済的です。
食品・医薬品業界 → Aランクまたは新品推奨(ステンレス製含む)
清潔性・衛生面が求められる業界では、状態の良いものを選びましょう。
ワンウェイで使用 → Aランク以下推奨
輸送先や状況によって、状態とコストを確認し適切なランクを選びましょう。
中古品でも安心して使える理由
「中古品は壊れやすいのでは?」という不安をお持ちの方もいらっしゃいますが、 以下の理由から中古メッシュパレットは安心してご使用いただけます。 しかし、中古品では様々な商品が混ざっているので、安心して仕入れられる業者選びが必須となります。
理由① 元々の耐久性が高い
メッシュパレットは業務用途で設計されており、材質はスチール(鉄)で製造されており新品時点で500kg〜2000kgの耐荷重を持ちます。 5年使用しても適切に使用されていれば、十分な強度を保持しています。
理由② 専門業者による選別
信頼できる業者は、条件を満たさない商品は販売しません。ランク分けによって品質が明確化されています。 ランク分けされている業者でも1台1台検品している所は少ないです。 外観・線径・サビ・変形・部品の欠損など、様々な内容で選別が行われます。
理由③ 修理・補修が可能
溶接による修理が可能な構造のため、軽微な損傷は補修して使い続けられます。 補修設備が整っている業者から購入をおすすめします。
理由④ 使用実績がある
新品と違い、「既に使用されて問題なかった」という実績があります。初期不良のリスクが低いとも言えます。 購入時、商品の状態や説明を確認することが、中古品の購入失敗を防ぐ事が出来ます。
メンテナンス・修理の可否と費用目安
中古メッシュパレットは、適切なメンテナンスでさらに長く使用できます。
自社でできる簡易メンテナンス
- 洗浄:高圧洗浄機で汚れを除去(費用:ほぼゼロ)
- 防錆処理:防錆スプレー塗布(費用:1台あたり500〜1,000円)
- 変形・破損部の直し:曲がりや変形部をハンマーなどで直す。破損部は溶接(費用:ゼロ)
専門業者に依頼する修理
- 溶接修理:5,000〜15,000円/箇所
- メッシュ交換:ほぼ不可能
- 表面処理:塗装の塗り直し(8,000〜20,000円/台)、再メッキ(15,000~20,000円)
- 部品交換:ほとんどのメーカーは部品を持っていません。弊社では僅かですが部品を保管しています。取手・脚・コイル・カシメなど(1,000円〜/個)
修理すべきか買い替えるべきかの判断基準
多くの業者では修理を行っておりません。お近くの鉄工所などに依頼される場合がありますが、 近年安価に中古品が購入できるという事もあり、修理は行っていないようです。 修理費用が新品購入価格の30%を超える場合は、買い替えを検討した方が経済的です。 例えば、修理に5,000円以上かかる場合、Cランク中古品(7,000円程度)を新たに購入する方が賢明なケースもあります。
買取・下取りサービスの賢い活用法
中古メッシュパレットは、不要になった際に買取してもらえるのも大きなメリットです。
買取価格の目安
- Aランク相当:1台あたり2,000〜5,000円
- Bランク相当:1台あたり1,500〜3,000円
- Cランク相当:1台あたり1,000〜2,500円
高価買取のコツ
- まとめて売却:少数だと輸送費がかさむので纏まった台数の方がお得
- 清掃してから:遺物の除去、汚れを落とすだけで査定額が上がる場合がある
- 付属品も一緒に:フォークガイドやキャスター付きなども
- 複数業者に見積り:相見積もりで最高額を引き出す
循環型ビジネスモデルの活用
- 中古Bランク以下を購入(コスト削減)
- 3〜5年使用
- 買取りに出す(残存価値を回収)
- 再度中古品を購入
このサイクルを回すことで、実質的な保有コストを最小化できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 中古メッシュパレットの寿命はどのくらいですか?
A. 使用環境や頻度にもよりますが、適切にメンテナンスすれば5〜10年以上使用可能です。 屋内での保管用途であれば、Aランク中古品でも10年以上は問題なく使えます。 ただし、屋外での使用や重量物の頻繁な積み降ろしを行う場合は、劣化が早まります。
Q2. AランクとBランクで機能面の差はありますか?
A. 機能面ではほとんど差がありません。主な違いは外観(鍍金・塗装の状態や傷の多さ)です。 社内使用であればBランクで十分な性能を発揮します。 得意先への出荷用や見栄えが重要な場合のみAランクを選択すると良いでしょう。
Q3. 中古メッシュパレットに保証はつきますか?
A. 業者によって異なりますが、構造的な欠陥が発見された場合は交換対応してもらえることが一般的です。 購入前に保証内容を必ず確認しましょう。
Q4. オプション加工(フォークガイド等)は中古品にも可能ですか?
A. 可能です。自社工場を持つ業者なら、中古品へのフォークガイド取付、キャスター追加、蓋加工などに対応しています。 費用は新品に加工するのと同程度です。既存の中古在庫にオプションを追加することで、 予算を抑えながら必要な仕様を実現できます。オプション加工する場合は、出来るだけ状態の良い物を選びましょう。 取付するならAランク以上を推奨します。
Q5. 中古品を大量購入する際の注意点はありますか?
A. サイズと仕様の統一性を確認してください。中古品は入荷タイミングによって微妙にサイズが異なる場合があります。 中古品の大量購入では、すべて同一規格であることを事前に確認し、必要に応じて実物確認や寸法測定を依頼しましょう。
Q6. 配送方法と納期はどうなりますか?
A. 在庫があれば数日~1週間程度で納品可能です。配送方法は、少量(1〜20台くらい)なら混載便、 大量(30台以上)ならチャーター便が一般的です。引き取りも可能な業者が多く、その場合は送料を節約できます。
Q7. 中古メッシュパレットを選ぶべきでないケースはありますか?
A. 以下のケースでは新品購入を推奨します:
- 食品・医薬品で厳格な衛生管理が必要な場合
- 企業イメージを重視する場合や展示・店舗用途など外観を重視する場合
- 自動倉庫やコンベアラインで使用する場合
- ISO等の認証で新品指定がある場合
- 保証やアフターサービスが必要な場合
Q8. サイズが合わないメッシュパレットを加工してもらえますか?
A. 一部可能です。高さ調整や幅の切り詰め加工に対応している業者もありますが、加工費用が割高になります。 まずは希望サイズに近い中古品を探し、それでも見つからない場合は加工が出来る業者に頼みましょう。 特注で新品を検討することも出来ますが、小ロットの場合は受けてもらえません。 また、注文出来たとしても約2ヶ月の納期が掛かります。
まとめ
中古メッシュパレットは、適切なランク選定とチェックポイントの確認を行えば、 新品の40〜80%のコストで高いパフォーマンスを発揮します。
選定のポイント
- 用途に応じてA・B・C・Jランクを使い分けましょう
- 溶接部・メッシュ・ベース・ストッパー(金具)の状態を必ず確認しましょう
- 社内使用ならBランクが最も高いコストパフォーマンス
- 買取りサービスを活用して循環型の運用を行いましょう
但し、ランクは業者によって異なるので注意して確認しましょう。
初めての中古メッシュパレット購入で不安がある場合は、 まず小ロット(2〜10台)で試験導入し、状態や使用感を確認してから大量購入することをおすすめします。 信頼できる専門業者に相談すれば、用途に最適なランクと商品を提案してもらえます。
コスト削減と環境配慮を両立できる中古メッシュパレット。ぜひ前向きに検討してみてください。
中古メッシュパレットの選定や見積りについては、お気軽にお問い合わせください。 経験豊富なスタッフが、お客様の用途に最適な商品をご提案いたします。





