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メッシュパレットの仕様とその取扱い


メッシュパレット

●はじめに

商品の保管・移動など、物流で活躍しているメッシュパレットにはさまざまな仕様があります。使用目的に最適な仕様を紹介していきます。


●選択できる仕様項目

・線形の太さ

・メッシュピッチ(網目サイズ)

・車輪付き(キャスター)

・フォークガイド

・段積金具

・前後扉(マルチタイプ)

・鋼板内張り

・プラダン張り

・表面処理(三価クロム電気メッキ・溶融亜鉛メッキ)

・線形の太さ

耐久性や積載耐荷重に影響してきます。細いもので直径3mm、太いもので直径6.4mm程度です。標準では直径6mmが使用されており。積載重量やサイズによって考慮するとよいでしょう。

例えば、800×500×550サイズを6.4mmの線径で製作した場合、製品重量に比較して高耐荷重であるというメッシュパレットの利点は少なくなります。また、軽量化・コストダウンを目的に2000×1015×915の大型サイズを3mmの線径で製作すると、箱の形状を保つことが難しくなります。

・メッシュピッチ(網目サイズ)

標準で、50×100(mm)、50×50(mm)があり、小型製品なら25×25、30×30、25×50など内容物にあわせて選択できます。内容物が大きい物でかつ軽量であれば特注で75×75、100×100など網目を大きくとり、製品を軽量化しコストダウンがはかれます。


・車輪付き(キャスター)

フォークリフトやハンドリフト機材がなくても、人力で移動ができる車輪付きの製品は、工場内の移動や産廃ボックスにも利用され、多数引き合いがあります。弊社の標準車輪は150径ゴム車輪ですが、車輪径やタイヤ素材の変更、全輪を自在輪に変更など、さまざまな要望に対応します。鋳物製の重量車輪を使用するケースもあり、各メーカーの多種多様な車輪に対応いたします。


・フォークガイド

フォークリフトでの運搬時に、内容物の重心が偏っていたり、段差の衝撃でメッシュパレットが落下することを防ぐ目的として取り付け。商品を安全にストレス無く移動でき、作業効率が上がります。独立タイプに比べ強度がある足添えフォークガイドは、ひっくり返して中身を出す回転フォークが使用でき、メッシュパレットごと逆さにできることで内容物を空ける手間が大幅に短縮できるます。前後左右四方からフォークの爪を差し込みたい場合は平鋼で足をつないだソリ状のガイドがあり、用途によって選択できます。


メッシュパレット段積み金具付​​​​​​​

・段積金具(BKT)
 メッシュパレットは、未使用時に折り畳んで収納します。標準品などは、幅と奥行きを互い違いに十字状に積み重ねて省スペースに収納が可能です。この作業は、クレーンなどで行うと15段、人力作業であれば10段ほどなら2二人掛かりで積み上げ・降しもできますが、安全面から考えるとおすすめできません。そういう時には『段積金具(BKT)』もしくは、『マルチタイプ』にすることでフォークリフトでの取り扱いが容易にできます。重量があり、省スペースで保管したい大型商品でよく選ばれる方法です。


・鋼板内張り

錆の出にくい亜鉛鋼板をメッシュパレットの内側に溶接で張り付けます。機密保持や防犯の目的で取り入れる場合や、重量商品に対応するため強度アップを目的に選ばれることもあります。全面に貼り付けるほか、底面、側面、上蓋など、必要な部分のみに張り付ける場合もあります。


・プラダン張り

 プラダン張りは、『プラスチックダンボール』の略です。用途としては、商品の保護や内容物が網目より小さい場合などに使用されます。軽量なので製品重量が大幅に増えることもなく、鋼板張りより安価です。内側に結束バンドで取り付けます。傷付きやすい商品を入れる場合はプラダン張りをご検討下さい。カラーバリエーションも豊富に揃っており、注文は10台以上から承ります。

お問い合わせ


メッシュパレット
































































処理

大きく































































分けて電気メッキ(三価クロム)、ドブ付けメッキ(溶融亜鉛)、塗装の3つになります。電気メッキは現在、三価クロム電気メッキが主に使われています。以前は六価クロムが一般的でしたが、三価クロムも品質やコスト面で六価クロムと変わらなくなったため、環境に配慮した三価クロムメッキへの移行が進んでいます。電気メッキの外観は輝きがあり、バリはほとんどありません。


ドブ付けメッキと呼ばれる溶融亜鉛メッキは、電気メッキより厚い被膜で錆びに強いので、野外や沿岸地での使用する商品には、溶融亜鉛メッキをお勧め致します。電気メッキより割高にはなりますが、厳しい環境で使用する場合溶融亜鉛メッキで製作した方がより長く使用でき、結果低コストとなるでしょう、溶融亜鉛を溶かした槽に沈めてメッキを掛けるので電気メッキに比べバリが多くあり輝きも左程ではありません。

高温の熱をかけることによって硬化する塗料を使用する焼き付け塗装は多色あり、色分けすることで所有を明確にする目的で行うこともあります。もちろん塗装が剥げた部分には錆びが発生しますが、耐久性は電気メッキと大きく変わりません、野外で使用した場合数か月すると部分的に錆びが出てきます。塗装だからと言って、商品に色が付くのではと心配する必要はありませんので安心してください。

●まとめ
メッシュパレットの仕様についてお話しさせていただきました、業務内容に合った仕様で使用することで、更に効率良く仕事に活かすことができるでしょう。最適な仕様、要望のサイズに関しても、お気軽にご相談ください。

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